佐鳴湖百景

汚れているというイメージが払拭できない"佐鳴湖"ですが、湖岸に残った自然は美しい四季を見せてくれます。政令指定都市の市街地にこれほどの自然が残っている場所は、浜松以西にはもうありません。写真を通じて数値では測れない美しさと価値を伝えながら、イメージ回復を目指しています。

存在の整合性を失った佐鳴湖の葦

佐鳴湖の葦



佐鳴湖の葦は、湖内の窒素やリンを吸収させて佐鳴湖の水を浄化させる目的で植えられました。(佐鳴湖全体で約30,000㎡)葦の成長と共に吸収された窒素やリンは葦が枯れると根に戻ってしまうことから、本来は夏に刈り取らなくてはいけません。以前、穂が飛んで洗濯物に付くと住民から苦情があったことから穂が開く前の青々とした時期に葦刈りをしていたこともありました。

ところが昨年の葦刈りは11月から年をまたいで行っていました。刈り取った葦は浜松の茶畑で再利用され寒さ対策、乾燥対策に役立っているということですが、寒くなってから供給されても茶畑の運用は困ってしまうでしょう。実際、刈り取られた葦の回収は無印のトラックが行っていました。(ゴミ扱いでしょうか?)

そして、佐鳴湖の葦刈りをしたことがある人は体感していると思いますが、根元の土が臭いのです。私の世代には懐かしいドブの匂いがするのです。土が健康でない証です。

佐鳴湖の公式文章に記載されている葦の物語は残念ですが破綻しています。30,000㎡もある葦を刈る作業は本当に大変で、それなりのコストも掛かっているでしょう。水質浄化の物語が成立せず負担でしかないのなら、根元から除去する選択も考えるときでしょう。






浜松を起点に企業・団体・医療など、ビジネスシーンの撮影およびビジネスポートレート撮影を行なっています。撮影のご依頼、お問合せはメールもしくはSNSにて承ります。
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