本来撮影したい主役の手前に、モノや体の一部を入れて撮影する手法を
ごしショット(越しショット)と言います。
向かい合った二人の会話シーンの撮影で、
位置関係を分かりやすくするために使われる肩越しショットもそのひとつです。
カメラ女子は、こんな言葉など知らなくても、
ごしショットを普通に使いこなしていますね。
カップ越しのスイーツ、
ガラス越しの景色、
花越しのペットなどとってもキレイに撮りますね。
これって
日本人が昔から持っている感性だと私は思います。
江戸時代の浮世絵を思い浮かべてください。
浮世絵の富嶽三十六景の構図は、ごしショットばかり。
有名な「神奈川沖浪裏」は、波間越しの富士山だし、
「尾州不二見原」などは、作りかけの樽越しに見える富士山です。
古くから日本では
絵画だけでなく、話し言葉も、文章も
ものごとをストレートに表現することを粋ではないとされてきました。
日本の女性の奥ゆかしさも、この文化から生まれたもの
カメラ女子のごしショット好きは、
奥ゆかしさの表われなのかもしれません。
浮世絵と言えば
現在、静岡市美術館で歌川国芳展が開催されています。
静岡市立美術館
浜松を起点に企業・団体・医療など、ビジネスシーンの撮影およびビジネスポートレート撮影を行なっています。撮影のご依頼、お問合せはメールもしくはSNSにて承ります。
フォトスタイリングの先生も同じく、浮世絵の絵をたとえて構図を表現されておりました。
県立美術館の情報ありがとうございます。
久々に行ってみたくなりました^^
緑に囲まれた県立美術館もいいですが、落ち着きのある白を基調にした静岡市立美術館も素敵ですよ。